スマート マップ サーチで有望エリアの抽出・共有

スマート マップ サーチでは、複数の変数を選択し、条件に一致する区画エリアを表示できます。

このチュートリアルでは、スマート マップ サーチを利用して、以下の条件を満たすエリアを対話的な操作で抽出します。

  • 20 歳代・30 歳代の人口が多い
  • 独身世帯の比率が高い
  • 借家比率が高い

抽出したエリアは、ポスティングや DM のターゲッティングで利用できるように、一覧を Excel ファイルや Web マップに出力します。

  1. [マップ] タブ→ [アドレスまたは位置の入力] 左横のアイコンをクリック → [エリアの拡大] を選択します。
  1. [郵便番号、都市、国または州の入力] (検索ボックス) に「大阪市北区」と入力し、Enter キーを押します。

大阪市北区周辺にマップが移動しました。

  1. [マップ] タブ の [マップの作成] → [スマート マップ サーチ] をクリックします。
  2. [このワークフローの使用方法。] が [スマート マップ サーチ] ダイアログに表示された場合は、[開始] をクリックします。
  3. [スマート マップ サーチ] ダイアログで、[すべての変数の参照] をクリックします。
  4. データ ブラウザーの [標準データ] タブ → 「婚姻関係」カテゴリをクリックします。
  5. 「国勢調査2015:人口(15歳以上) 未婚」にチェックを入れます。
  6. [戻る] をクリックします。
  7. データ ブラウザーの [標準データ] タブ → 「住宅」カテゴリをクリックします。
  8. 「国勢調査2015:一般世帯数 民営の借家」にチェックを入れます。
  9. [戻る] をクリックします。

「カスタム変数を用いたカラーコード マップの作成」を実施済みの方

以下の手順を実行します。

  1. [保存済み変数] をクリックします。
  2. 「カスタム変数」横の [▶] をクリックします。
  3. 「2015年20-30歳代の人口」にチェックを入れます。

「共通:変数リストの保存とスマート マップ サーチの実行」に進みます。

「カスタム変数を用いたカラーコード マップの作成」を未実施の方

実施していない方は下記の手順を行います。

  1. [カスタム変数の作成…] をクリックします。
  2. 「カスタム変数を用いたカラーコード マップの作成」 の手順 3~10 を行います。

「共通:変数リストの保存とスマート マップ サーチの実行」に進みます。

共通 : 変数リストの保存とスマート マップ サーチの実行

  1. [リストの保存] をクリックします。
  2. [リスト名] に「広告ターゲット層」と入力します。
  3. [リストのアイコン] の [▼] → [形状とアイコン] から任意のアイコンを選択して、[保存] をクリックします。

変数リストが保存されました。

よく使う変数の組み合わせを変数リストとして保存することで、スマート マップ サーチに加え、適合性解析など変数を使用するツールにて、手軽に再利用することができます。[マイ リスト] タブからアクセスできます。

  1. データ ブラウザーで [適用] をクリックします。

マップ上に、色付きの行政区画ポリゴンが追加されます。

次に、表示される変数の範囲を設定し、ターゲット層が多く住むエリアを絞り込みます。

  1. [スマート マップ サーチ] ダイアログで、「2015 人口 (15歳以上) 未婚」の最小値に「600」と入力し、Enter キーを押します。
  2. 「2015 一般世帯数 民間の借家」で、[%] をクリックし、最小値を「60」と入力し、Enter キーを押します。
  3. 「2015年20-30歳代の人口」で、[%] をクリックし、最小値を「40」と入力し、Enter キーを押します。

スマート マップ サーチで、対象地域を特定することができました。

  1. [スマート マップ サーチ] ダイアログで、[次へ] をクリックします。

[スマート マップ サーチ] ダイアログ上のテーブルでは、条件に一致する区画の一覧と、各変数の値を確認することができます。テーブルの各レコードにマウス カーソルを合わせると、ツール チップで値の一覧を確認でき、それと同時にマップ上で対象の区画が白枠で表示されます。

  1. [スマート マップ サーチ] ダイアログで [オーバーレイの色] と [透過表示] の色を任意のものに設定します。
  1. [スマート マップ サーチ] ダイアログ下部の [Excel にエクスポート] をクリックします。
  2. Excel ファイルを任意の場所に保存し、Excel ファイルを開きます。

スマート マップ サーチの結果を Excel にエクスポートすることができました。

結果を Web マップとして共有

以下の手順では、スマート マップ サーチの結果を Web マップとして共有します。

  1. [マップ] タブの [結果の共有] → [ArcGIS Web マップ] をクリックします。
  2. [タイトル] に 「有望エリア」と入力します。
  3. マップの共有範囲を [全組織] もしくはグループから選択します。
  4. [マップ レイヤーを新しいホスト フィーチャ サービスにエクスポートします。] にチェックを入れ、[共有] をクリックします。
  5. 共有が完了すると、表示されるポップアップ内の [ここをクリックしてマップにアクセス] をクリックします。

ArcGIS Online で、共有した Web マップのアイテム詳細ページが開きます。

Web マップを共有することができました。Web マップは、Map Viewer などで開くことで、シンボルの変更やデータの追加、空間解析が可能です。